【1月から始める】既卒受験生向け 4ヶ月で合格する国試対策スケジュール

【1月から始める】既卒受験生向け 4ヶ月で合格する国試対策スケジュール

第115回看護師国家試験(2026年2月15日)まで、1月スタートなら残り約4ヶ月です。この4ヶ月を「戦略的に」使えば、既卒でも必修と一般・状況の合格ラインに十分届きます。

既卒が4ヶ月で合格を狙うための前提

既卒受験生は、新卒と比べて「勉強時間をまとめて確保しにくい」「基礎を忘れている」などのハンデがある一方で、社会人経験からくる自己管理能力や集中力という強みも持っています。まずは、現実的なゴールと条件を整理しておくことが大切です。

看護師国家試験の合格ラインは、おおむね次のように言われています。

  • 必修問題:40/50点以上(80%)
  • 一般問題+状況設定問題:合計148/250点前後が目安

既卒は新卒より合格率が低い傾向がありますが、「直前3〜4ヶ月で集中して逆転合格した」という体験談も少なくありません。その多くに共通しているのは、「出題範囲を絞る」「過去問中心で回す」「生活リズムと両立できる計画を立てる」というポイントです。

前提の押さえどころ:4ヶ月で合格を狙うなら、「全部やる」発想ではなく、「合格点に届くために必要な範囲に絞ってやり切る」発想に切り替えることが出発点になります。

4ヶ月の全体戦略と優先順位

1. 4ヶ月で目指す具体的な到達ライン

まず、「4ヶ月後にどうなっていればいいか」を具体的なゴールとして言語化しておきます。

  • 必修:過去3〜5年分+必修対策本を一通り解き、直前期の演習で安定して40点以上を取れる状態。
  • 一般・状況:成人・老年を中心に、頻出領域の過去問を最低2周。小児・母性・精神・在宅も「捨て科目ゼロ」で基礎問題は拾える。
  • 出題基準:令和5年版出題基準の小項目をチェックリスト化し、「全く触れていない項目」をなくす。

ポイント:合格ラインは「全部正解」ではなく「必要な点数を取り切ること」です。4ヶ月プランでは、「合格に必要な範囲」と「余力があればやる範囲」を意識的に分けておきましょう。

2. 既卒の1日の勉強時間の目安

生活背景によって変わりますが、4ヶ月で合格を狙う既卒の「現実的な勉強時間」の目安は次の通りです。

  • フルタイム勤務あり:平日2〜4時間(通勤+早朝または夜)、休日6〜8時間。
  • パート勤務・専念に近い:平日4〜6時間、休日6〜10時間。

多くの合格体験談では、「直前3ヶ月は平均3〜6時間/日」「最後の1ヶ月はほぼ毎日勉強した」という声が多く聞かれます。大切なのは、「現実的に確保できる勉強時間」を最初に見積もり、その範囲内で最大の成果が出る計画を立てることです。

既卒向け 4ヶ月スケジュール(1月スタート想定)

ここからは、1月スタート〜本番まで4ヶ月を想定して、「月ごと」に具体的なタスクと優先順位を整理します。実際の日程に合わせて、週単位で前後させながら調整してください。

第1ヶ月目:全体把握+弱点の見える化(1月)

目的:出題範囲と自分の現在地を把握し、使う教材を絞り込んで「勉強の土台」を作る。

この1ヶ月は、「なんとなく不安」な状態から、「ここが弱い」と言える状態に変えることがゴールです。

  • 出題基準×教材のマッピング:厚労省の出題基準(令和5年版)を印刷し、中項目・小項目ごとに、使用テキストのページ・過去問集の該当単元をメモしておく。これを「勉強の目次」にする。
  • 実力チェック:既卒向け模試や総合問題を1〜2回分解き、必修点・一般+状況点・科目別の正答率を記録し、「重点補強リスト」を作る。
  • 基礎+成人・老年の過去問1周目:基礎看護技術・安全、成人(循環・呼吸・代謝・腎など)、老年(高齢者の特徴・転倒・認知症・せん妄・フレイル)から順に過去問を解き始める。
  • 必修ノート作り開始:感染・統計・社会保障・倫理・基礎看護・安全のキーワードだけを集めた「必修専用ノート」を作成し、毎日10〜15分だけ眺める時間を作る。

第1ヶ月のコツ:この時点では「完璧に覚える」ことより、「出題範囲の地図を作る」「どこが弱いかを特定する」ことを優先します。教材選びに迷うのはこの1ヶ月だけにして、以降は「選んだ教材を信じてやり切る」モードに切り替えましょう。

第2ヶ月目:頻出領域の集中特訓(2月)

目的:点数に直結する領域を集中的に伸ばし、過去問で「取れる問題」を増やす。

この月から、本格的な「本気モード」に入ります。特に次の4領域にフォーカスします。

  • 成人看護(循環・呼吸・代謝・腎・消化器・神経などの主要疾患)
  • 老年看護+在宅・地域(高齢者の特徴・認知症・転倒・フレイル・在宅移行など)
  • 感染症・感染防止対策(標準予防策+経路別予防策+代表的感染症)
  • 必修(毎日少量でも継続)

勤務がある既卒向けの1週間イメージは次の通りです。

  • 平日(2〜3時間):
    ・成人または老年のどちらか1テーマを過去問+テキストで集中学習
    ・通勤時間やスキマ時間で必修ノート+一問一答
  • 休日(6〜8時間):
    ・午前:成人2系統(例:循環+呼吸)
    ・午後:老年+在宅/感染症
    ・夜:間違いノート整理+必修演習20〜30問

第2ヶ月のコツ:この時期は「過去問をテーマ別に束ねて解く」ことがポイントです。同じ領域の問題を続けて解くことで、出題パターンや重要ポイントが見えやすくなります。

第3ヶ月目:全範囲を回しつつ、状況設定と必修を強化

目的:全領域を一通りカバーしつつ、状況設定問題の「読み方の型」を身につけ、必修を安定して40点に乗せる。

この月は、次の3つに重点を置きます。

  • 状況設定問題のトレーニング:
    ・週2〜3回は状況設定問題だけを解く日を作る
    ・「①先に設問を読む→②事例文で必要情報にマーク→③安全・急変リスク・優先度で選択肢を比較」という読み方の型を徹底
  • 全領域のざっくり2周目:
    ・成人・老年以外(小児・母性・精神・公衆衛生・在宅など)も「1領域=1〜2日」で回す
    ・出題基準チェックリストを見ながら、「まだ触れていない小項目」がないか確認
  • 必修40点ラインへの引き上げ:
    ・週1〜2回、必修50問を本番時間(40〜50分)で解く
    ・毎回点数と落とした分野を記録し、必修ノートに追記して「必修の弱点マップ」を作る

第3ヶ月のコツ:この時期は「新しい教材を増やさない」ことが重要です。今持っているテキスト・過去問・自作ノートをどれだけ回し切れるかに集中しましょう。

第4ヶ月目:直前期1ヶ月は「確認」と「調整」に全振り

目的:新しいことを増やさず、これまでの知識を取りこぼさない状態にし、当日のコンディションを整える。

  • 教材を絞る:
    ・自作の間違いノート・まとめノート・必修ノート+出題基準+過去問の復習に限定する
    ・「不安だから」と新しいテキストや講座に手を出さない
  • 本番シミュレーション:
    ・本番と同じ時間帯(午前・午後)に、一般・状況+必修のセット演習を2〜3回行う
    ・演習ごとに「必修点」「一般+状況点」「ケアレスミスの数」を記録し、原因を一言メモする
  • 生活リズムとメンタルケア:
    ・起床・就寝・食事時間を本番に合わせて1ヶ月前から固定
    ・「今日やること」を3つだけ決め、終わったらチェックをつけて達成感を可視化
    ・スマホ・SNSの使用時間をルール化し、不安スクロールを防ぐ

第4ヶ月のコツ:直前期は「やっていないこと」に目が行きがちですが、意識的に「ここまでやったこと」に目を向けるようにしましょう。自分で自分の努力を認めることが、当日の集中力と冷静さにつながります。

既卒が4ヶ月で合格するための3つの軸

既卒で4ヶ月合格を目指すなら、「頑張る」だけでなく「どこに力を集中させるか」を明確にすることが何より重要です。最後に、必ず意識してほしい3つの軸をまとめます。

  • ① 出題基準×過去問を“バイブル”にする:厚労省の出題基準の小項目をチェックリスト化し、過去問は「回数」ではなく「×になった問題をどれだけ資産化したか」で管理する。
  • ② 必修と状況設定を“別枠”で鍛える:必修ノート+定期的な50問演習で40点ラインを固めつつ、状況設定は週2〜3日「読み方の型」を練習する日として確保する。
  • ③ 生活リズムとメンタルも国試対策の一部と考える:本番1ヶ月前からは睡眠・食事・勉強時間を本番に合わせて整え、「完璧」を目指すより「合格点に届く範囲を確実に仕上げる」と割り切る。

1月からの4ヶ月は、長いようであっという間です。「毎週・毎日やることを絞る」「出題基準と過去問に忠実に進む」ことを意識すれば、既卒でも十分に合格ラインに届きます。今日立てたスケジュールを、まずは1週間分だけでも実行してみてください。

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