動き出した第115回試験、その…
2026年受験の新しい変更点は?|出題基準改正で看護学校の授業も変わる
2026年受験の新しい変更点は?|出題基準改正で看護学校の授業も変わる
2026年受験では、看護師国家試験も看護学校の授業も「令和5年版出題基準」と「看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂」によって、“実践力重視・統合型”へ一段とシフトします。この記事では、高校生・看護予備校生にもわかりやすく、「何がどう変わるのか」「どんな勉強をすればいいのか」を本文とQ&Aをまとめて整理します。
2026年入試・国試の大きな流れ
2026年に看護師国家試験(第115回)を受ける世代は、「令和5年版 出題基準」が本格的に定着した4年目にあたります。大枠の出題範囲そのものは急激に変わるわけではありませんが、「感染症」「在宅」「統合的な思考」「社会保障・地域包括ケア」といったテーマが、さらに色濃く出題に反映される時期だと考えられています。
一方で、大学・専門学校などの看護教育では、「看護学教育モデル・コア・カリキュラム」の改訂版が順次導入され、授業の設計そのものがコンピテンシー(実践能力)基盤型へと再構成されつつあります。そのため、「入学後の授業スタイル」も従来型とは変わり、記憶中心の勉強から、“考える・決める・説明する”力を育てる方向にシフトしていきます。
看護師国家試験「令和5年版出題基準」とは?
出題基準の役割
「保健師助産師看護師国家試験出題基準」は、厚生労働省が定める“国試の設計図”のようなものです。どの分野をどれくらいの比率で出題するか、小項目レベルで整理されており、各養成校はこの基準をもとにカリキュラムや授業を構成しています。
令和5年版では、従来の枠組みを整理し直しながら、以下のような特徴的な柱が掲げられています。
- 必修問題:人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度などの基礎を重視。
- 一般・状況設定:基礎看護学から各論(成人・老年・小児・母性・精神)までを縦断し、在宅看護論や統合分野も含めて総合的に問う構成。
- 社会的背景:少子高齢化、地域包括ケア、災害・感染症対策など、現場で重要なテーマが随所に取り入れられている。
2026年試験に向けた「5つの変更ポイント」
日本看護アカデミーが整理した2026年(第115回)の特徴を、受験生向けにかみ砕いてまとめます。
1. 感染症・公衆衛生の比重アップ
令和5年版出題基準では、感染症の予防・管理、ワクチン、標準予防策などの項目がより体系的に整理され、出題比率も高まる傾向にあります。パンデミック経験を受け、看護師に求められる「公衆衛生」「危機管理」の視点が強く意識されているためです。
そのため、以下のような内容は、「入学後にしっかり学ぶべき核」として、看護学校の授業でも丁寧に扱われるようになります。
- 感染経路別対策(接触・飛沫・空気感染)
- 個人防護具(マスク・ガウン・ゴーグルなど)の適切な使用
- ワクチンの種類と接種スケジュール
- 地域における感染症サーベイランス
2. 在宅・地域包括ケアの問題増加
2026年の試験では、病院内だけで完結しない看護場面──在宅・施設・地域全体を視野に入れた問題が増えると予想されます。これは、地域包括ケアシステムを支える看護師の役割が重要になっていることに対応した流れです。
具体的には、次のようなテーマが、単なる知識問題ではなく、「事例+選択肢」で総合的に判断させる形で問われるケースが増えます。
- 退院支援・地域連携パス
- 訪問看護ステーションの機能と役割
- 在宅療養者・家族への支援方法
- 多職種連携(医師・薬剤師・ケアマネジャー等)
3. 統合的思考を問う状況設定問題の強化
「状況設定問題」と呼ばれる長文ケース問題で、患者の背景情報・検査データ・生活状況などをまとめて読み取り、最適な看護の方向性を考えるタイプの出題が増加傾向にあります。令和5年版の出題基準では、「統合的な思考」「臨床推論」が重視されており、単一分野の知識だけでは解けない設問が増えています。
そのため、次のような複数の視点を同時に扱う練習が不可欠になります。
- 病態生理+観察項目+ケアの優先度
- 心理面のケアと家族支援を含めたプランニング
- 生活習慣・社会的背景を踏まえた支援の選択
4. 社会保障・制度の出題整理
「健康支援と社会保障制度」の領域は、従来よりも体系的に整理され、国試でも安定して一定数が出題されるようになっています。介護保険制度、医療保険、障害者総合支援法など、多様な制度を横断的に理解する必要があり、授業でも“制度をまとめて学ぶユニット”が設けられる学校が増えています。
2026年組は、次のような学び方を意識することが求められます。
- 制度の名称だけを覚えるのではなく、「誰がどの条件でどのサービスを受けられるのか」まで整理して理解する
- 地域包括支援センターなど「地域の支え手の機能」を具体的にイメージできるようにしておく
5. 必修の「落とせない基礎」が明確に
令和5年版出題基準の導入によって、必修問題で問われる「絶対に押さえるべき基礎」がより明確になりました。人体の構造と機能、疾病の成り立ち、看護の基礎技術、安全管理などは、全員が一定レベルで習得していることを前提にした設計です。
これに合わせて、看護学校の1〜2年次の授業では、次のようなカリキュラムが整えられています。
- 解剖生理・病態生理を早い段階で固める
- バイタルサイン・感染予防などの基本技術を繰り返し演習する
- 安全な療養環境の整え方をシミュレーションで学ぶ
看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂とは?
モデル・コア・カリキュラムの位置づけ
「看護学教育モデル・コア・カリキュラム」は、文部科学省の委託事業としてまとめられた、「大学・専門学校における看護教育の基本枠組み」です。どの学校でも最低限身につけてほしい資質・能力、教育内容を示したもので、各校はこれを参考にしながら独自のカリキュラムを組んでいます。
令和6年度改訂版では、次のような点が重視されており、全国的に導入が進んでいます。
- コンピテンシー(資質・能力)基盤型への転換
- 第2階層の学修目標の整理
- 評価課題と評価基準に基づく授業設計
改訂のねらい
改訂の大きなねらいは、「知識量の多さ」よりも「現場で使える力」を中心に置いた教育へ切り替えることです。具体的には、次のような資質・能力が柱として掲げられています。
- 科学的思考力:エビデンスに基づき、情報を整理して判断する力。
- 統合的実践力:多様な状況で、患者・家族に応じた看護を組み立てる力。
- チーム医療・協働力:他職種とコミュニケーションを取りながらケアを展開する力。
- 倫理観・専門職としての責任感:人権・プライバシー・安全を守る姿勢。
この方針は、令和5年版の出題基準とも連動しており、国試で問われる内容と授業で育てる力が、以前よりもズレなくつながるようになっています。
改訂によって授業スタイルはどう変わる?
「講義+演習+振り返り」の三本柱化
改訂版コア・カリキュラムでは、授業を「知識の理解」「技術・態度の実践」「振り返り・評価」をセットで設計することが推奨されています。
そのため、次のような授業が増えていきます。
- 一方的な講義中心から、ケーススタディ・グループワーク・ロールプレイを組み込んだ授業へ
- 演習後に“振り返りシート”や“自己評価”を行い、「次にどう改善するか」を考える時間を確保
高校の授業とは違い、「聞いて終わり」ではなく、友だちと意見を出し合い、自分の考えを言語化し、先生からフィードバックをもらうというプロセスが、看護学校の“当たり前”になっていきます。
コンピテンシー基盤型の評価
改訂版では、テストの点数だけでなく、「コンピテンシー(実践能力)」を評価する視点が強調されています。
具体的には、次のような方法が活用され、学生一人ひとりの成長度合いを可視化していく方向です。
- 実技試験やOSCE(客観的臨床能力試験)
- ポートフォリオ(学びの記録)
- ルーブリック(評価基準表)に基づく段階評価
そのため、授業中の取り組みや、レポート・記録の質、実習での態度なども含めて総合的に見られるようになり、“普段からの学び方”そのものが問われる時代になっています。
高校生・受験生にとっての「変更点」の意味
1. 「社会・地域」を強く意識した勉強が必要
これからの看護師は、病院の中だけでなく、地域・在宅・学校・職場など、さまざまな場で人々の健康を支える役割を担います。
そのため、次のような高校での学びが、看護の授業とつながってきます。
- 公民や現代社会の授業で学ぶ「社会保障制度」
- 地理・現代文で扱う「地域課題」「少子高齢化」
- 保健体育で扱う「生活習慣病」「メンタルヘルス」
受験勉強の段階でも、「暗記だけでなく、社会の動きに目を向けておく」ことが、後々国試対策にも生きてきます。
2. 「考える力」を鍛える勉強が有利になる
統合的思考や状況設定問題が重視される中で、解説を丸暗記するだけの勉強や、“覚えて吐き出す”だけのテスト対策は、伸びにくくなっていきます。
代わりに、次のような「理由」「背景」を意識しながら勉強するスタイルが、有利になります。
- なぜそのケアが必要なのか
- 優先すべき問題はどれか
- 患者・家族の気持ちをどう考えるか
これは、高校の国語・英語・数学などでも共通して求められる力なので、受験勉強の段階から「読解力」「論理的思考」を意識して学ぶことが、看護の学びにも直結します。
3. コミュニケーション・振り返りが重要な素質になる
コンピテンシー基盤型教育では、チーム医療や協働が重視されるため、次のようなコミュニケーション・自己評価力が、看護学生としての“重要な素質”になります。
- 自分の意見をていねいに伝える
- 相手の話を傾聴する
- 振り返りの中で自分の弱点を認めて、改善策を考える
高校生活の中でも、部活・委員会・アルバイトなどで、チームで動く経験、トラブルを話し合いで解決した経験、自分の失敗を次に活かした経験を積んでおくことが、入学後の実習や国試対策にも必ず生きてきます。
看護学校の授業は具体的にどう変わる?
基礎分野:解剖生理+病態生理を早期に固める
改訂版カリキュラムでは、「人体の構造と機能」「疾病の成り立ち」は国試必修とのリンクが強く、1〜2年次の早い段階でしっかり固める流れになっています。講義でのインプットに加え、次のような工夫が組み込まれ、単なる暗記に終わらない学び方が意識されています。
- 図解・イラストを用いた理解重視の授業
- 実際の症例に基づく病態のストーリー解説
- ミニテストやオンライン教材を使った反復
専門分野:各論を横断した「統合型」授業
成人・老年・小児・母性・精神などの各論は、それぞれの特徴を学ぶだけでなく、次のような「複数分野をまたぐ事例」を通して、統合的に考える授業が増えます。
- 高齢の糖尿病患者(成人+老年+在宅)
- 妊婦のメンタルヘルス(母性+精神)
- 障害児の育児支援(小児+在宅+社会保障)
グループワークや事例検討を通じて、問題点の整理、看護診断・目標設定、ケアの優先順位づけを練習するスタイルは、そのまま状況設定問題のトレーニングにもなります。
実習:評価基準に基づく指導が明確に
改訂版では、実習の評価基準(ルーブリック)を明確にして、学生が「何を求められているのか」を理解しやすくすることが推奨されています。
そのため、次のような項目ごとに、「できている」「もう少し」「改善が必要」といった段階評価が提示されるケースが増えています。
- 患者とのコミュニケーション
- チームへの報告・連携
- 情報収集・記録の正確さ
学生にとっては、「どこを伸ばせばよいのか」が見えやすくなり、自己成長を感じやすい仕組みになっていくはずです。
2026年受験に向けた勉強のポイント
高校生段階で意識したいこと
2026年に看護系を目指す高校生にとって、今意識しておきたいポイントは次の3つです。
- 基礎学力の土台:国語力(読解力)、数学の論理力、英語の基礎力は、国試の状況設定問題にも直結するため、教科書レベルを丁寧に固めておく。
- 社会への関心:ニュースや新聞、授業で扱う社会保障・地域課題に触れ、「社会と医療のつながり」を意識する癖をつける。
- コミュニケーション経験:部活・行事・アルバイトなど、人と関わる経験を大切にし、「人の話を聞く」「自分の考えを伝える」場面から多くを学ぶ。
これらは、今の受験科目の勉強にも役立ちつつ、看護学校入学後の学び方にスムーズにつながる“二重の効果”があります。
看護予備校生・既卒生が押さえたい国試対策
すでに看護学校に通っている方や、既卒で国試を目指す方は、令和5年版出題基準に沿った対策を意識することが重要です。
- 出題基準をざっと眺めて、「自分が弱い分野」を見える化する。
- 感染症・在宅・社会保障など、近年比重が高まっている分野は、優先的に対策する。
- 過去問演習では、単に正解を覚えるのではなく、「なぜその選択肢が正しいのか」「他の選択肢はどこが違うのか」を言語化してみる。
この「理由を言語化する」勉強は、統合的思考を鍛え、状況設定問題への対応力を高めるうえで非常に有効です。
日本看護アカデミーでできること
日本看護アカデミーは、高校生・看護予備校生向けに、看護師国家試験や受験対策の最新情報をわかりやすく発信している教育メディアです。2026年の出題基準改正やコア・カリキュラム改訂といった変化を踏まえ、「今何を勉強すべきか」「どんな力を育てればよいか」を、記事や講座を通じてサポートしています。
今後も、出題基準のポイント解説、分野別の重要テーマ整理、勉強法・メンタルケアのアドバイスなどを続けて発信していきますので、不安や疑問があれば、いつでも情報をチェックしてみてください。
よくある質問Q&A(受験・国試編)
Q1. 2026年受験って「特別に難しくなる」んでしょうか?
A. 「いきなり超難化する」というより、「考える力をきちんと見られる試験が当たり前になる」というイメージに近いです。令和5年版の出題基準が定着し、感染症・在宅・社会保障などのテーマがしっかり問われるようになるので、丸暗記だけで乗り切るのは難しくなっています。
Q2. 出題基準は、受験勉強でどう生かせばいいですか?
A. 全ページ細かく覚える必要はありませんが、「自分がどの分野に弱いのか」をチェックする“羅針盤”として使うのがおすすめです。ざっと眺めてみて、「名称は聞いたことがあるけれど中身がよくわからない領域」をリストアップし、そこから優先的にテキストや過去問を復習していくと効率的です。
Q3. 過去問は何年分くらいやれば安心ですか?
A. 「この年数なら絶対安心」というラインはありませんが、直近10年分を目安に「出題パターンになれる」ことが大事です。ただし、同じ問題を何度も解くだけでは意味が薄いので、「なぜこの選択肢が正解なのか」「他の選択肢が間違いなのはどこか」をその都度言葉にして確認していきましょう。
Q4. 感染症が重要になるなら、どこから手をつけるべき?
A. まずは「標準予防策」「感染経路別予防策」の基本を、図やイラストを使って整理しておくのがおすすめです。そのうえで、よく出る感染症(インフルエンザ、ノロウイルスなど)の特徴と、具体的な対策をセットで覚えると、実習でも国試でも使える知識になります。
Q5. 在宅・地域ケアが苦手です。どう勉強すればいいですか?
A. 病院のイメージだけで考えるのではなく、「家で生活する人を支える」という視点で整理すると理解しやすくなります。訪問看護ステーション、地域包括支援センター、ケアマネジャーなど、よく登場する「登場人物」の役割をまとめてノートに書き出してみると、問題文を読むときに混乱しにくくなります。
Q6. 状況設定問題が長文すぎて、読むだけで疲れてしまいます…。
A. いきなり全部を完璧に読もうとせず、「最初にざっと流れをつかむ →重要な情報に線を引きながら読み直す」という二段階読みがおすすめです。時間を測って練習しつつ、「どの情報が解答に関係しているか」を意識しながら解いていくと、徐々に読むスピードと“情報の選び方”が鍛えられていきます。
Q7. 社会保障はカタカナだらけで覚えにくいです…。
A. カタカナ用語を単独で暗記しようとするとつらくなりやすいので、「誰が」「どんなときに」「どんなサービスを受けられる制度なのか」をセットで整理してみてください。「高齢者の生活を支える制度」「障害のある人を支える制度」など、対象別にノートを分けると、試験でもイメージしやすくなります。
Q8. 必修が怖いです。落とさないためのコツはありますか?
A. 必修は「基礎の基礎」を確認する試験なので、範囲をムラなく回すことが最優先です。毎日少しずつ、必修対策の問題集を回して、「見たことがない分野を減らしていく」ことを意識すると、不安が少しずつ小さくなっていきます。
よくある質問Q&A(高校生・進路編)
Q9. 高校の勉強は、看護とどうつながりますか?
A. 国語の読解力は長文問題や状況設定問題に、数学の論理力はデータの読み取りや計算問題に、英語は医学英語の基礎理解にそれぞれ直結します。さらに、現代社会や公民で学ぶ社会保障制度は、看護学校の授業や国試の「制度の問題」にそのままつながるので、今のうちから苦手意識を減らしておくと安心です。
Q10. 看護学校の授業って、「高校の授業」と何が一番違いますか?
A. 一番の違いは、「聞いて終わり」ではなく、「考えて、話し合って、振り返る」プロセスがセットになっているところです。講義のあとにケーススタディやグループワークがあり、それを振り返るレポートや自己評価シートを書くことも多いので、主体的に参加する姿勢が大切になります。
Q11. 人付き合いが得意じゃなくても、看護師になれますか?
A. 「今、社交的かどうか」よりも、「人の話をていねいに聞こうとする姿勢」があるかどうかの方が大事です。看護学校での授業・実習・グループワークを通して少しずつコミュニケーションに慣れていく人も多いので、苦手意識があるからといって夢をあきらめる必要はありません。
Q12. 看護学校に入る前にやっておくといいことは?
A. 受験勉強はもちろん大切ですが、+αでおすすめしたいのは「生活リズムを整えること」と「簡単な医療ニュースに触れておくこと」です。夜更かしが続く生活だと、入学後の実習で体力的にきつくなりやすいので、今のうちから睡眠と食事を整えるクセをつけておくと安心です。
Q13. 実習が怖いです…。どんな準備をしておけばいいですか?
A. 実習に向けては、「基本的な技術」と「挨拶・報告」の練習がとても大切です。たとえば、学校の演習で習うバイタル測定や手洗いを丁寧に復習したり、「相手の目を見て、聞こえる声で挨拶する」「わからないことはその場で確認する」といったコミュニケーションの基本を意識しておくと、初めての実習でも落ち着いて動けるようになります。
Q14. 看護師国家試験まで、どのくらいの勉強期間が必要ですか?
A. 多くの学生は、3年生・4年生の後半にかけて本格的な国試対策に入り、半年〜1年ほどを「国試モード」の期間として過ごすことが多いです。ただし、1〜2年生の基礎分野の学びがしっかりしているほど、後半の国試対策がスムーズになるので、「今学んでいる基礎をおろそかにしないこと」が、じつは一番の近道です。
Q15. 「コア・カリキュラム」が変わると、学校ごとの差はどうなるんですか?
A. コア・カリキュラムは“共通のベース”なので、これに沿うことで全国の養成校の「最低限の到達目標」がそろい、質のバラつきが小さくなっていきます。そのうえで、各学校が独自の特色(地域連携の強さ、国試対策の手厚さなど)を加えていく形になるので、自分に合う学校選びのポイントは、むしろ見つけやすくなると言えます。
Q16. これからの看護師に、一番必要だと思う力は何ですか?
A. ひとつに絞るのは難しいですが、「変化の多い社会の中で、自分の頭で考え続ける力」はますます重要になっていくでしょう。医療技術や制度が変わっても、「目の前の人にとって何が大切なのか」を考え、チームと協力しながらケアを組み立てられる人が、これからの現場で求められる看護師像に近いといえます。

